ALIGN Webinar #7「テクノロジーの〈解釈学〉」から考えるAI (ゲスト:小林茂さん(IAMAS))
今回のALIGNウェビナーでは、情報科学芸術大学院大学(IAMAS)教授の小林茂さんをお迎えします。
小林茂さんは、大手電子楽器メーカーでの勤務後、慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科から博士号取得(メディアデザイン学)、現在は情報科学芸術大学院大学(IAMAS)メディア表現研究科にて教育・研究活動に従事されています。主な著書に『PrototypingLab第2版』(オライリー・ ジャパン、2017年)、共著書に『アイデアスケッチ』(ビー・エヌ・エヌ新社、2017年)、監訳書に 『デザインと障害が出会うとき』(オライリー・ジャパン、2022年)などがあります。
また、小林さんはメディアアートの分野での制作・研究活動とともに、テクノロジーと人間・社会の関係性を理論的に考える「技術哲学」の過去の蓄積を紐解き、現在の技術環境を論じ、自らの実践と関係づけていく言論活動を繰り広げられています。それは「人工知能などの先端的テクノロジーを、単なる中立の道具でもなければ不可避で抗えない決定論的なものでもなく自在に解釈できるものであると捉え、多様な人々が手触り感を持って議論に参加できるような手法を探求」だといいます(『テクノロジーの〈解釈学〉』奥付より)。
2024年5月に「草稿第3版」としてWeb公開された書籍『テクノロジーの〈解釈学〉』では、ポスト現象学、基礎情報学、ベルクソンの時間哲学などを足場としながら、西洋でも中国でもないここ日本において、テクノロジーと対峙するためのやり方を見つける試みを繰り広げられています。
本ウェビナーでは、『テクノロジーの〈解釈学〉』のあらましと、AIと人間の関係を日本で考えるうえでポスト現象学や基礎情報学といった哲学的道具立てがもたらしてくれる視点についてトークいただきます。
その後、AIアライメントネットワーク(ALIGN)代表理事の高橋恒一さんとのクロストークにて、「テクノロジーの解釈学」が日本独自の「AIアライメント」のとらえ方や研究実践がどのようなものでありうるかなどについて対話を行います。最後に、参加者を交えた質疑・ディスカッションを行います。
本イベントは日本語での開催です。This event will be held in Japanese.