
Exhibition & Talk |Takramとプロダクトデザイン
DESIGNART TOKYO 2024
Takramのプロダクトデザインとその裏側
AIR SHELF、Tamron Lens Series、Table Planter、HASA、LOVOT CHAIR、Chair Neueといったプロジェクトのプロトタイプなど、Takramのプロダクトデザイナーたちが手がけた“思考の軌跡”を展示し、そのプロジェクトが生まれた裏側と併せて紹介します。
Talk Session
展示期間中、4つのトークセッションを開催します。
Takramは、デザインエンジニアリングを主軸に創業し、挑戦的なクライアントと共に、ハードウェア、ソフトウェア問わず新たな価値の具現化を行ってきました。その中でも常にハードウェアのデザインは大きな役割を担ってきました。その裏側を詳解する本展示のトークセッションでは展示製品のクライアント担当者やTakram代表の田川欣哉らをゲストに、プロダクトデザインをメインで手掛けているデザイナー田中 尚、中森大樹、岩松直明が、Takramのプロダクトデザインとその裏側について語ります。#1終了後には、カジュアルなレセプションパーティーを予定しておりますので、ぜひこちらもご参加ください。
※各セッション共に席数が15席ほどになりますので、ご入場のタイミング次第で立ち見になる可能性もございます。ご了承ください。
Schedule
展示期間
2024年10月18日(金)〜2024年10月27日(日) 13:00-18:00
トークセッション
#1|10/19(土) 17:00-18:00|Takramとプロダクトデザイン
#2|10/23(水) 19:30-20:30|HASAのデザインの裏側
#3|10/25(金) 19:30-20:30|TAMRONレンズのデザインの裏側
#4|10/26(土)17:30-18:30|AIR SHELFのデザインの裏側
● お申し込み方法
参加を希望されるトークセッションのチケットをお申し込みください。展示は事前申し込み不要でお楽しみいただけます。
● 会場
SAS:〒151-0051 東京都渋谷区千駄ケ谷3丁目56-3 B1
Talk Session
※席数が15席ほど(先着順)になりますので、ご入場のタイミング次第で立ち見になる可能性もございます。ご了承ください。
Talk #1 |10月19日(土)17:00〜18:00
「Takramとプロダクトデザイン」
田川欣哉(Takram デザインエンジニア)
田中 尚(同 デザイナー インダストリアルデザイナー / ビジョンデザイナー)
中森大樹(同 インダストリアルデザイナー)
岩松直明(同 インダストリアルデザイナー サービスデザイナー)
Takramは、これまで業界の分野を問わず、デザインを通してさまざまなクライアントと共に新たな価値の創出やイノベーションに挑戦してきました。その中でもハードウェアのデザインは常に大きな役割を担ってきました。その裏側を詳解する本展示のトーク第一弾として、Takram代表の田川とプロダクトデザインをメインで手掛けている田中、中森、岩松が、Takramにおけるプロダクトデザインの変遷をふりかえり、これからの展望を語ります。
※トークイベント後、18:00よりカジュアルなレセプションパーティーを予定しています。ぜひこちらもご参加ください。
Talk #2|10月23日(水)19:30〜20:30
「HASAのデザインの裏側」
藤谷慎吾(コクヨ株式会社 グローバルステーショナリー事業本部)
田中 尚(Takram デザイナー インダストリアルデザイナー ビジョンデザイナー)
中森大樹(同 インダストリアルデザイナー)
2022年に発売されたはさみ「HASA」は、コクヨ株式会社とTakramの協業プロジェクトによって生み出されました。文具カテゴリーにおいて新たな高価格帯のはさみを市場に投入することがコクヨのねらいでした。しかしこのテーマは、はさみが競争の激しい市場であること、歴史的に道具としてほぼ完成していることなどから、容易なテーマではないことは明らかでした。
本トークでは、コクヨのプロジェクトリーダーであるグローバルステーショナリー事業本部の藤谷氏を迎え、Takramの田中、中森と共に、HASAのデザインの裏側として、レガシーカテゴリーで生き残るプロダクトを生み出す戦略や、細部にわたるデザインのこだわりなどについて語ります。
Talk #3|10月25日(金)19:30〜20:30
「TAMRONレンズのデザインの裏側」
松橋一樹(株式会社タムロン 映像事業本部 開発推進部 部長)
小枝翔子(同 映像事業本部 開発推進部)
田中 尚(Takram デザイナー インダストリアルデザイナー / ビジョンデザイナー)
中森大樹(同 インダストリアルデザイナー)
岩松直明(同 インダストリアルデザイナー サービスデザイナー)
株式会社タムロンとTakramは、2014年頃からコンシューマ向けカメラ用交換レンズの分野で協力関係を築いてきました。長期にわたるレンズデザインのプロジェクトは、単に個々の製品の外観デザインにとどまらない、「群意匠」と呼ばれる考え方を通して、ブランドで一貫した外観やユーザビリティ、アイデンティティを実現する試みでもありました。
本トークでは、株式会社タムロンの映像事業本部の松橋氏、小枝氏を迎え、Takramの田中、中森、岩松と共に、タムロンレンズのデザインの裏側として、ブランドと群意匠のあり方、細部にわたるデザインのこだわり、デザインにおける協業関係のあり方などについて語ります。
Talk #4|10月26日(土)17:30〜18:30
「AIR SHELFのデザインの裏側」
大川昌輝(平安伸銅工業株式会社 チーフ・エクスペリエンス・オフィサー)
岩松直明(Takram インダストリアルデザイナー / サービスデザイナー)
2024年2月に平安伸銅工業株式会社とTakramのコラボレーションブランドとして発売されたAIR SHELFは、平安伸銅工業のミッションを体現するブランドをつくりたいという依頼からスタートしました。何をつくるかさえも決まっていない段階から、ブランドローンチまでにはインダストリアルデザインに止まらない領域の探索と価値創造のプロセスを経ています。
本トークでは、平安伸銅工業株式会社CXO大川氏を迎え、プロジェクトを担当したTakram岩松直明と共に、ブランド誕生までの裏側について語ります。
Speaker
田川 欣哉|Kinya Tagawa
Takram代表、デザインエンジニア。プロダクト・サービスからブランドまで、テクノロジーとデザインの幅広い分野に精通するデザインエンジニア。経済産業省・特許庁の「デザイン経営」宣言の作成にコアメンバーとして関わった。グッドデザイン金賞、 iF Design Award、ニューヨーク近代美術館パーマネントコレクションなど受賞多数。東京大学工学部卒業。英国ロイヤル・カレッジ・オブ・アート修士課程修了。2015年から英国ロイヤル・カレッジ・オブ・アート客員教授を務め、2018年に同校から名誉フェローを授与された。経済産業省産業構造審議会 知的財産分科会委員、日本デザイン振興会理事、東京大学総長室アドバイザーを務める。
田中 尚|Sho Tanaka
デザイナー、インダストリアルデザイナー、ビジョンデザイナー。量産レベルの製品デザインから事業ビジョンの構築まで手がけるデザイナー。具体・抽象を横断した価値開発を得意とする。高校時代にデザインの基礎と技能の習得に没頭。東京藝術大学、同大学院を修了したのち、産業領域を横断したデザインを実践する場の必要性を感じ、2010年東京にオフィスを構え独立。自動車領域、スポーツブランド、食品ブランド、オフィス機器、医療機器、デジタルコンテンツのUIなど、メーカーとの製品開発・ブランド開発を中心に多岐にわたる経験を積んだのち、15年Takramに参加。主なプロジェクトに「HASA」、タムロンのレンズシリーズなどがある。あだ名はタナショー。
中森 大樹|Daiki Nakamori
インダストリアルデザイナー。素材・造形・構造の探索によるコンセプトの具体化を得意とするデザイナー。東京大学大学院にて機械工学、のちに千葉大学大学院およびミラノ工科大学で工業デザインを学ぶ。その後ダイキン工業株式会社でインダストリアルデザイナーとして企画から量産まで一貫して製品開発を担当。2018年Takramに参加。またAATISMO名義でイタリア企業複数社の照明器具デザインも行う。iF Design Award、Red Dot Design Award、KOKUYO DESIGN AWARD 2016 グランプリ、LEXUS DESIGN AWARD 2015 Prototype Winner等受賞。主なプロジェクトに「HASA」「LOVOT CHAIR」などがある。
岩松 直明|Naoaki Iwamatsu
インダストリアルデザイナー、サービスデザイナー。ビジョンを体現する新規事業やプロダクト開発を得意とするデザイナー。京都工芸繊維大学大学院デザイン経営工学専攻修了。大手情報機器メーカーにて、新規事業の企画立案から、複合機や業務用機器の製品デザインまで幅広く手掛ける。2020年よりTakramに参加。TAMRONのミラーレス用交換レンズのプロダクトデザインや平安伸銅工業とのAIR SHELFの商品企画からプロダクトデザイン、ブランドディレクションなどを担当。また、NAO IWAMATSUとしてミラノサローネなどで作品発表や中小企業の自社製品開発などの支援も行う。手掛けた製品はVitra HouseやFondation Louis Vuittonをはじめとするミュージアムショップでも販売される実績を持つ。James Dyson Award国内最優秀賞、iF Design Award、German design Awardなど受賞歴多数。